MINKAの家具について


材料は主に広葉樹を使います

耐久性に優れ、木目の美しいものが多い広葉樹を選んでいます。表情豊かな木目、滑らかな手ざわりは魅力です。
広葉樹は一般に成長がゆっくりでMINKAで家具の材料として使っているものでも100年単位の材です。
主に国内で育ち、伐採された材を使っています。
製材後、最低1年天然乾燥、その後乾燥が不十分であれば、さらに機械で人工乾燥させます。
材料となった木の魅力を最大限に引き出し、その木が生きてきた年数と同じくらい長く使い続けてもらえるような家具を作っていけたら、と思います。


丈夫なつくりです

ちょっと見た目だけではあまり区別がつかないかもしれませんが、MINKAの家具は長い期間の使用に耐えうる丈夫な構造や修理のしやすい構造を念頭においています。
目先のデザインだけを優先するのではなく、もちろんないがしろにするのでもなく、デザインと品質が両立しているスタイルを模索しています。
主には部品ごとにホゾ加工をし、頑丈に組んでいきます。
形だけのホゾでは意味がないのでデザインと寸法を計算しながら、最善の方法を考えます。樹種の性質も考慮します。


無垢の天板、座板に対応するために

大型のテーブル、デスクなどの天板止めに手作りの木製天板止めを用いています。
無垢の天板は気温、湿度の変化による収縮が大きいためそれを調整する(割れや反りを抑える)役目をするものが必要です。
色々な方法がありますがMINKAでは主に天板の裏に天板止めをつける方法をとっています。
木製の天板止めは1つずつ手作りのためコストがかかってしまいますが、収縮に対する強度があり、金属製のもののように腐食の心配がありません。
但し、MINKAでもそれほど収縮の大きくない比較的小型の商品についてはコストダウンのため既製品の金属製天板止めを使用しています。
既製品の金属天板止めを使用している商品についてはご希望に応じて、木製天板止めに変更が可能です。




その他の家具金物について

家具金物はスチール製の物が一般的ですが、MINKAでは耐久性を考慮してキャビネット類の蝶番などは真鍮のもので厚みのあるものを使用しています。木ネジを必要とする場合はステンレスのものを、などできるだけ腐食に強いステンレスや真鍮のものを使用しています。


丁寧にカンナで仕上げます

手作業と比べて作業性に問題がなく、その方が商品の単価が抑えられる場合、積極的に機械も使用します。
手仕事が必要な箇所は色々ですが、最終的な木地の仕上げは鉋かけです。
滑らかな仕上がりは鉋仕上げならでは、です。


オイル仕上げです

MINKAでは、現在ドイツ・リボス社の亜麻仁油が主原料で合成樹脂を含まない塗料を使用しています。
現在、オイル仕上げの家具は多いですが使用する塗料の内容も塗装方法も様々です。
MINKAでは常に塗料の成分内容とその効果、コストなど様々な面を考え合わせ、より良い選択を模索しています。

リボス社について
『世界で最も早く自然塗料を送りだしたドイツ最大手の自然塗料メーカー』です。
天然の原料といえども毒性のあるもの、アレルギーを起こすもの、もあることを踏まえつつ『全ての成分が人体への安全性の最も高い成分で構成』され、もちろん有害化学物質は一切使用されていません。


さらに詳しくはQ&A方式でご紹介しています。





ギャラリーに樺桜のダイニングテーブルがあります。
日本で育った樺桜の木で作ったものです。
樹齢は100~200年。
今やテーブルトップとして見せている深みや温かさを感じさせる個性的な木目や色は育った場所の気温、気候、日当たりの良し悪し、向き、地面の勾配、周辺の障害物の有無・・・様々な条件の中で長い時間をかけて育まれてきたものです。

広葉樹の無垢材で家具を作る、というのは思うようにならないことの連続です。
材料となる木々との出会いはご縁としかいいようがなく、ヒトの寿命の何倍もかかって育まれる木々に対して、規格品のようにこのくらいの幅のこんな感じのものが、何日までに欲しいと思っても叶わない話です。
ゆっくりと気が遠くなるような時間をかけて成長した木が伐採され、製材され、乾燥され、その過程で虫に食われることなく、割れが入ることもなく、板となって、やっと作業にとりかかることができる材となります。
長い時間をかけて育まれたその木の個性は板になってもその個性そのままに生き続けているので、きちんと向き合いながら作業をすすめないと、後々使えない家具になりかねません。
主導権は木にあります。(笑)
それでも個性豊かなそれぞれの木と向き合いながら、なおかつ住まいの中や、日々の暮らしの中ですっーと馴染んでいくような、できれば長く使い続けてもらえるような、そんな家具を作っていきたいと日々思うようにならない作業を続けています。