椅子


ダイニングチェア
三十数年前に購入された北海道民芸のダイニングチェアです。思い出深い椅子とのことで、修理をご依頼いただきました。

座板の接ぎ口が完全に切れています。もう一方も切れかかっています。

座板を接ぎ直す為に慎重に全体をばらしていきます。
座板の接ぎ口にはビスケットを新たに打って補強します。

接着後、接いだ座面の目違いを削り直して、とります。

脚裏の滑り用部品の金具だけが錆びたまま残って、飛び出し床にキズをつけています。
完全に食い込んでいる金具を、取り除きます。
錆びてぼろぼろになっている為、少しずつ慎重に取っていきます。

クサビが効かず、ホゾが緩んでしまっています。古いクサビを取って溝を切り直し、
新たにクサビを打ち直します。

その他補修数箇所、ダボ埋めや補強数箇所、各ホゾ、接着部の接着剤除去などの後、オイルステイン着色、オイル仕上げ




大五郎の椅子
症状
すべてのホゾがゆるみ、非常にぐらつくため日常の使用に耐えられない

全体を慎重に分解し、接着部のボンドを除去
 
 
再組立
 
補強の為、数箇所をビス止め、その後ダボ埋め
 
さらに補強の為座板下部に補強部材加工、取付
 
修理終了 ぐらつきは無くなりました



ダイニングチェア
東南アジアで作られたダイニングチェアです
症状
■背もたれ部、脚部のホゾがゆるみぐらぐらする

修理内容
■背もたれ部の応急処置と思われる木ネジを外し
クサビ等で補強
■脚部は全て分解し再接着
■隙間部分へ樹脂の充填


修理後